研究成果として得られたデータの公表は、アウトリーチ活動の一環としてだけでなく、オープンサイエンスの考え方の広がりもあり、近年その必要性が高まってきています。しかし、データ公表や管理に関わるコストはそれほど安価ではなく、時間的な問題も解決する必要があります。2010年5月に運用を開始したJoRASは、当センターが保有する研究用空間データ基盤を共有するためのシステムであり、当センターは空間データの共有に関するノウハウを有しています。そこで、研究成果としての空間データの公表のプラットフォームとして、JoRASがお役にたてればと考えました。
研究成果として得られた空間データをJoRASにアップロードすることで、既存の研究用空間データ基盤と同様に、国内外の研究者とデータを共有することができます。もちろん、無制限に共有されるわけではなく、個々のデータ利用申請に対して、当該データの作成者として審議に関与することもできます。すでに研究者作成データとして、下記のデータが公開されています。興味をお持ちの方は、共同研究事務局(joras[at]csis.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わせください。
JoRAS活用のメリット
・データ利用者を把握できます。
・データ利用者との共同研究など、新たな展開を図ることができます。
・データ利用の可否を申請ごとに判断できます(全国共同研究審査委員会に判断を委任することも可能です)。
・共有に関する様々なコストを省くことができます。
研究者作成データの例
関東地方における明治期・昭和初期推定メッシュ人口データ
(国立社会保障・人口問題研究所 小池司朗 氏)
高精細地形データシリーズ(地形鮮明化プロジェクト)
例)竜ヶ岩洞TLSデータセット
自然環境映像音声データ(サイバーフォレスト研究プロジェクト)
例)秩父演習林矢竹カメラ1997年