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Power of GIS

 

 

暗いニュースの多い今日この頃である。トルコ、ギリシャに引き続き台湾で大地震があり、日本では通り魔がでたり、ウラン加工施設で臨界により放射能が拡散されるというとんでもない事件、事故が続いている。

中でも自分の行動範囲内で起きた事件だと記憶に残りやすい。私にとっては東京池袋で起きた通り魔事件がそうだった。小さな頃から何度も行ったことのある場所だったし、お店が多く賑やかで楽しい場所だったのに、あまりにも悲惨な事件だった。そしてもしかしたら自分も被害者になる可能性だってあったのだ。それだけに、いやな印象の大きい事件だった。

この事件が起きて数日後の日曜日、某アイドルが一日警察署長になり、池袋のメインストリートをパレードしたというニュースが流れた。人気の高いアイドルだったので、たくさんのファンが殺到し、500mしかパレードできなかったそうだ。

この一日署長のニュースは明るいニュースとして流れたのだけれど、私は複雑な気持ちになった。ほんの数日前にパレードした場所の目と鼻の先で、通り魔事件が発生し2人の方が亡くなっている。事件の管轄の警察署は、そのアイドルが一日警察署長となったところだ。

しかし、土地感のある人でなければ、場所がそんなに近いところで悲惨さと平和さの両極端な出来事が数日のうちに起こっているなんて気付きもしないだろう。私だって、よく通りかかる場所だったからわかったけれど、そうでなかったらまず2つの事件とイベント間の、時間と場所の近さに気付くことはないだろう。

それから少したって、茨城県東海村でウラン加工施設から放射能が拡散されたという事件が起きた。現場で作業をしていた人達の話では、「青い光が出ていた」という。

うう、なんておっかないことだ。放射線を浴びるなんて、おっかなすぎて私の恐怖尺度を越えている。そんなことが私の身の回りで起きたらどうしたらいんだろう。いや、もしかしたら私も被爆してるかもしれない。

そう言えば、その昔放射線系の研究所に生えていたタンポポの葉っぱが異様におっきかったことを思い出す。放射線の影響か、ただの大きなタンポポだったのか?それはわからない。

ま、私の危機管理能力の話はともかくとして、事故?のあった施設から半径350m以内の住民は強制退去、半径10Km以内では屋外に出ないようにという指示が出されたそうだ。しかし、350mとか10Kmなんて言われたって、自分の今いる位置が事故のあった施設からどれくらいの距離かなんてわかるんだろうか?

もちろん、10km以内にある市町村にどこからか連絡がいって、何らかの方法で住民には伝わっているのだろうから、住民自体がコンパス持って地図に半径10kmの円を書かなくても危険は伝わったのだろうと思う。

でも事故を起こした会社や、近隣の自治体の方がコンパスもって10Kmの円を書いて…っていってる間に何時間もかかっていたらどうしよう。

手作業自体を否定はしないけど、それと平行してコンピュータ上の地図で半径10Kmの円を書いて、その中に入る市区町村や高速道路をリストアップして、外出を控えるように言ったり、高速道路を通行止めにするなりという手段を持っていてもいいと思う。

つまり、自分たちを守る道具として、GISを持ってても良いんじゃないかなと思うのだ(もしかしたら導入済みかもしれないけど)。

どうもGISを導入するっていうと、すごく大変なお金がかかって大プロジェクトを組んで導入するイメージがある。

だけど、GISがGISである原点というべき機能、つまり位置をキーにして情報を整理する、位置をキーにした検索ができるというだけでもそれなりに「使える」と思う。地図データだって、数値地図で提供されている所から固めていけばいいんじゃないかな?

これくらい簡単な物でも、通り魔事件とアイドルの一日署長パレードがどんなにそばで行われたのか、土地感がなくても一目瞭然だと思う。

もちろん、自分のいる場所が、事故?のあった施設からどれくらいの距離かもわかるであろう。

(ついでに言うと私の今の願いは、すべてのニュースに緯度経度の情報がついてくることだ。アドレスマッチングしなくても簡単にマッピングできるからね。すべてのTVカメラにGPSがついてて、デジタルで緯度経度情報が放送されたら、位置をキーにお手軽にニュース地図が作れる!!)

GIS業界のことを「不幸なことが起こると活気付く」と反省を込めて言っていたGIS屋さんがいたけど、「自分の身を守るために」「混乱した世の中を整理するために」GISを利用すると考えてみてはいかがでしょう?

今回の格言

台湾で地震が起きたとき、台湾の首相?が「金のある人は金を、力のある人は力を」と言ったそうだ。GISは大きな力としても使えるのでは?

 
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