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| 数値地図の図郭線 |
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いろいろなGISのための地図データが市販されているけれど、まず最初に思いつくのが数値地図(国土地理院)ではないだろうか。行政界、海岸線といった基本的なデータから整備され始め、最近では道路中心線や街区界まで入っているデータまで販売されている。やっぱりデータあってのGISなので、まずありがたい。 この道路中心線や、街区まではいっているデータ(2500空間データ基盤という)を使って、さあ解析でもしてみましょうかね〜と思いたち、GISソフト(ArcView)で表示できるようにまではスラッと処理が進んだ。文京区のデータ全部である。なんて便利な世の中になったんだろうと、嬉しくなってしまう。 しか〜し!このページはてくてくGISなので、そうは簡単に物事が進まない。データを表示すると図郭線という線が、網目状に地図をちょん切っているではないか。そして、図郭線で街区のポリゴンも2つ(ひどいとこでは4つ)に分けられてしまっているのだ。 そもそもなぜ、網目状に地図を分ける必要があるのか?例えば、日本全域の建物形状のデータで考えると、全域を1ファイルにすると1ファイルだけでそりゃもう膨大なファイルサイズになる。これを避けるために、それなりに使いやすい大きさで区域を分けて地図データを入力していく。ちょうど、10000分の1道路地図を買うと、1枚の巨大な紙に印刷されて売ってるのではなくて、ページに分けてそれぞれの区域の地図が載ってるのと同じことだ。 つまり、大縮尺の地図(縮尺の分母が小さ目の地図)をあるまとまった範囲で使おうとすると、必ずこの図郭線で区切られた地図を使うことになる。図郭線自体は、地上に実在する線ではないから、データとして入力しなければいい、というご意見もあろうが、コンピュータが面を塗りつぶそうとすると、面が閉じていなければ画面全体を塗りつぶすことになってしまう。広範囲のデータでは図郭線があると邪魔だな、と思いがちだが、ちょっとした範囲を示す地図にとっては図郭線は大切なもので、大縮尺地図を使うなら必ずお目見えしてしまうのだ、悲しいことに。 だから、図郭線とは何回か格闘している。その度に結構な時間をかけている。 今回も、さくっとポリゴンをくっつける作業をARC/INFOで始める。実はぜんぜんさくっとしてなくて、くっつけたいポリゴンを2つマウスで選択して、MERGEっていうボタンを押す、という単純作業を延々と図郭線のある部分にやっていくのである。この時は文京区の部分だけでやったのだが、それでも200個近くのポリゴンをくっつけた。これでも2時間ぐらいはかかる作業である。 それでも、作業を終えて、いざ表示!すると、なかなかきれい〜。やっぱり地図はこうでなくっちゃ。じゃ、今度は町丁目毎に塗りつぶしてみると… くすん。ポリゴンをくっつけたところの町丁目の属性データが欠損してしまっている。どうやらポリゴンをくっつける処理をしたときに、属性データは引っ張ってこなかったらしいのだ。欠損した属性データをいちいち元の地図を見ながら、入力していくのはいくらなんでもいやだな〜。第一正確さにかけるような気がする。 で、落ち込みつつもちょっと気分転換に別の処理に取り掛かる。「2500空間データ基盤のデータからArcViewで取り扱う事のできる東京都23区の建物形状のデータを作成する」である。文京区の時と同じように、地図の表示までは簡単にできた。しかし、調べてみるとなんだかおかしい。1つの建物を調べてみると、属性が4つもぶら下がっているのだ???いったい何が起こったんだ? 2500空間データ基盤のデータは23区の場合、区毎に別々のCDに入っている。そのCDから直接変換ツールでシェープファイル(ArcViewの地図のフォーマット)に変換をした。で、それをサンプルでついてたスクリプトで1つのファイルにくっつけたのだ。 もうお分かりですね?区毎にデータが入っているからといって区の形で切り出してあるわけじゃなくて、その区が入る図郭(紙の道路地図でいうページ)毎にデータが入っているわけだ。だから、区境付近の図郭は複数のCDに入っている可能性がある。それに気づかないで、それぞれのCDからシェープファイルを作成して、1つのファイルにくっつけた。複数のCDに入ってた建物は、その分だけ作成されている。建物は1つに見えているけれど、実は4つ寸分違わず同じ場所で重なっていたのだ。 思うに、図郭につけられた番号では実際にはどの辺りなのか分かりづらいから、区でくくってデータを販売しているのだろうけど、その好意をくめずにしくじってしまったのだ。悲しい。 めげるもんか!と今度は、2500空間データ基盤のCD5枚分のデータ(範囲は23区)を、ハードディスクが空いているのをいいことに、同じディレクトリにコピーした。同じ図郭番号のディレクトリをコピーしようとすると、上書きしますか?とメッセージがでるので、構わずすべて上書きする。これで、同じ図郭のデータが複数記録されることはない。 で、それを1枚のシェープファイルに変換する。複数図郭からのデータも1つのシェープにしてくれるのでこの辺は楽なもんだ。で、今度こそと、おまけ(?)についていたスクリプトで、図郭線を消す作業を23区全域の建物データで始めた。 スクリプトを動かしてからもう4時間も経過しているが、まだ終わりそうにない。おかげでこのページも書き終わってしまった。 図郭線には苦労するばかりである。 そういえば、こんな処理はARC/INFOでやりゃよかったと、今ごろになって気づく始末である。とほほ。 今回の格言 大きなデータ処理をするときには小さな範囲で処理の挙動を確認してからやりましょう。 いつの日か図郭線がきれい、かつエレガントに消せるようになったら、またこのページで発表します。 |
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