日時:11月28日(金) 16:50〜18:10
場所:東京大学経済学部新棟3階4番教室
報告者:小池 克明(熊本大学工学部環境システム工学科)
報告題目:「空間分布推定精度の向上のための種々のアプローチ」
要旨:2次元あるいは3次元の対象領域における物性の把握を目的とした広域調査では,大気,土壌,地下水,およびボーリングコアなどから採取した試料の分析が行われる。したがって,サンプルデータは空間的に不規則な配置で得られ,領域全体にわたってデータが密に分布することは稀である。このように量と分布が限られたデータから,物性の空間分布を適切に推定することは様々な分野に共通した重要な課題である。特に資源探査の分野では地質物性の把握が採掘計画の策定や資源量の評価において不可欠であり,調査データから鉱床の品位分布を推定する,あるいはボーリングコアデータから石油貯留岩の特徴抽出を行うなどが典型的な研究対象となっている。これに限らず,最近では環境分野への応用も注目されている。例えば,大気中の汚染物質濃度,および地下水や土壌中の微量金属成分の含有量などが空間分布推定の例としてあげられる。本ワークショップでは,帯水層,地盤物性,地熱貯留層,化学成分含有量の空間分布に関するこれまでの研究をもとに,これらの推定精度を向上させるための4つのアプローチについて述べる。